ハスキーボイス

 工員屋のゴト師。そっこーでパチ屋発→怖い処経由→北朝鮮に売られる速さで、日々は過ぎ去る。

 前回UPしてから一か月近く経つのか。はやいもんだ。

 さて、ここ最近、昔買ったCDを出勤がてら聞きほじってるとは前回話した通り。前回のエントリーのweedさんに対するコメントで触れたジャニス・ジョップリン。

 「ハスキーボイス」の代名詞。いやシンガーの中で声質的には一番好きなのよね。たしか、早逝のためアルバム数は少なかった・・・はず。「グレイテスト・ヒッツ」があれば良いとこどりで楽しめる。なかでも戦慄の「サマータイム」。捨てられた女の叫びの割にはものすげえかっこいい「ムーブオーバー」。「グレイテスト・・」には収録されていないが、アレサ・フランクリンの名曲「チェイン・オブ・フール」もかなりよい。

 でだ、ジャニス・ジョップリンを聞いて思い出したのが、アラニス・モリセットである。女性であること以外になんぞ共通点があるのかいなということも、なきにしもあらず。声質は似ていないし。ただ、曲調というか歌い方というか雰囲気が似てる。

 とはいうものの、持ってるアルバムはデビューアルバムの「ジャグド・リトル・ピル」のみ。十数年前のアルバムだ。しかも、その後の活動の軌跡は全く追っていない。が、久々に引っ張り出して聞いたこのアルバムは凄まじく良い。もう、ジャリガキ御用達ファッション雑誌風に言いまわせば「ヘビロテ(笑)」の1枚になってしまった。

 バックのミュージシャンやアレンジャーもすごいんかもしれないが、一曲一曲の音の厚みが違う。そこに乗るアラニスの振り絞るような歌。いいねぇえええ。このアルバムのメイン曲は「ユー・オウタ・ノウ」(これも捨てられた女性の叫びだったりする)。静かな暗い導入からうねる様に盛り上がって叫びにつながっていく盛り上がりは、ハマる。

あと、軽快な「ハンド・イン・マイ・ポケット」。これそういえば、空耳アワーでネタにされてたなぁ。サビの部分で「スケベなペーさん~」って聞こえるとか。Vでは本人が登場してたな。

曲の広がりの深さ、大きさでいえば5曲目の「ライト・スルー・ユー」。聞き込むほど、感心する。

これほどのシンガー、今どんな活動してんだろう。まず、調べてみろって話だな。

なんにせよ、「ジャグド・リトル・ピル」は自分の中では大名盤だ!

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レイン・ドッグは最後まで聞け

 

久しぶりにトム・ウエイツを聞いた。

 アルバムは「レイン・ドック」。むかーしアルバム「クロージング・タイム」を聞いて良いなと思って買ったアルバムである。

 トム・ウェイツの声に引かれてのことである。だみ声。「クロージング・タイム」ではそのだみ声で素直にバラードを歌いこんでおり、それがかえって豊かな深みを与えていた。

 色んな逸話がありそうだが、(酔いどれ天使ってトム・ウェイツだっけ?)その辺の背景は全くしらん。

 「クロージング・タイム」「ソードフィッシュ・トロンボーン」「レインドック」の時系列もしらん。

 

 ただ、この「レインドック」。初っ端からの斜に構えた感じ、考えすぎな曲の作りに早々に飽きが来てしまい、毎回最後まで聞かずに終わってしまってた。

 鉄琴だか石琴だか(実際はビブラフォンをミュートして叩いてるのかもしれん)のガムランっぽいライン取りは最初のうちは物珍しさもあり、「おぉ?」と思うが、飽きる。なんで、いつもタイトル曲の「レインドック」を聞いた辺りで聞くのやめてたわけである。(レインドックやダイヤモンド&ゴールドはいい。)

 

 通勤中、そうそうCD入れ替えするわけも行かず、レインドック以降もじっくり聞く機会が訪れたわけだ。これがまた、13曲目の「ガンストリートガール」あたりからの流れがよい。こうロードムービにでも合いそうな、シンプルながらも雄大な曲調。ブラインドラブ、ダウンタウントレインなどグイッとくるね。

 

 このだみ声には、捻りはいらないよな。

 

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適当に再開

 見事に更新止まっているこちらの「世迷い人」。
 で、2007年12月に「文明論之概略」に挑む、とかこのブログにアップしてたけど、今年にはいって、ぼつぼつと読み始めまた。
一年以上も寝かして置いてたとは。このペースだとさらにもう1年はかかるな。
 
 あと、通勤に車で1時間弱かかるんで、その間、昔買ったCDを聞いてみてることにした。まさか、車運転しながら本も読めないし、
 そんなに枚数ないけど、これが結構楽しみだったりする。

 そんなんで久々に聞いたのが、ジェフ・ベックの「ワイアード」。「ブロウバイブロウ」のすぐ後のアルバムなんだけど、じっくり聞いてなかった。
これが「ブロウ」よりも格好いいのよ。好みもあるんだろうけどさ。まず、「ブロウ」はジャケットがニントモカントモ。それに比べりゃ遥かにまし。
重要なのは中身であるが、オープニングの「レッド・ブーツ」のハイハットとスネアの導入からベースリフ、ギターリフと続いてテーマに。いいねぇ。
特に注目は、ベースとドラム!!!
 注目っていうか注聴か。四曲目の「バックステージパス」だったっけかな?これのベース&ドラムの絡みはすさまじいドライブ感。リズム取りや裏打ち加減が素晴らしく、こう引っかかりが嫌らしくなく、スピード感が落ちない。
それでいて、スイング感というか、グルーヴ感がそこなわれないのがいい。あまりやりすぎると、ダサくなるのに。
この曲は、朝のリズムを整えるのに最適でして。車ン中でガンガン音量上げてきいてる。
 ベース、最高だわ!

 本来、ジャズファンというか、フォービートやビバップ・ハードバップ至高主義の方々には酷評されるクロスオーバーというジャンル。ロックカテゴリーなのかもしれないけど、この楽しさを知らないのは不幸だな~。

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 連投「山形夏の味覚」

 さて、連投、味覚シリーズ!!

 山形は素晴らしいスキー場「蔵王」や温泉が豊富なために、どうしても冬の観光地というイメージが強い。

 でもね、夏の風景もいいもの。山々に囲まれた田園の緑に、抜けるような青い空、ギンギンと照る太陽、モクモクとした白い雲。この田んぼの「緑」が一段といいんですわ。容赦のない暑さで噴出す汗すら、「原風景」のアクセント。

 「緑」の中をスゥウと滑っていく「銀色」山形新幹線。別に「鉄ちゃん」ではないけど、なかなかに「映える」絵なんですよね。

 まぁ、盆地だけに、ものすごい「暑い」。昨年「多治見市」に日本最高気温のレコードを塗り替えられてしまったが、40度OVERの記録を持つ「猛暑地」でもあるんで。

 とまぁ、暑い山形。勿論、夏の味覚といえば、「冷え物」。(初夏に「さくらんぼ」があるんだが、華麗にスルー。)

 実は、山形は、麺類消費量日本一。こんにゃく消費量日本一同様、またしても地味な日本一。夏も、麺をすすりまくります。
通常、ざるやもり、冷麦やら、冷やし中華といったところが「冷え物」なんでしょうが、山形の「冷え物」といえば・・・近年、東京にも進出しつつある「冷たいラーメン」。

 これです。冷やし中華ではない。「冷たいラーメン」。「中華そば」がそのまま冷たくなったようなもの。普通、スープの脂分が固まってしまうものなんだが、そうなららいところがミソ。こんな感じ。 

 なんと言うかな、冷たいながらも、ラーメンらしい「脂分」がシッカリと感じられる所がいいんだよなぁ。サッパリした中にも、やっぱりラーメン食うんだから「脂分」がないと物足りないものね!!!

 あと、これを外してはいけない・・・・・「冷たい肉蕎麦」。我が愛するソウルフード。
  こんな感じ

 ちなみに、これは年中食べられているので、夏の味覚とは言わないか。山形といえば、蕎麦は有名なわけですが、この「冷たい肉そば」はB級っぽい。でも、最高に「うまい」。

  タレは甘味が強めで脂っこい。肉はゴリゴリとかたい「親鳥の肉」。蕎麦は黒くて太い「田舎蕎麦」。このコッテリとした味にやられる者多数。一回嵌ると病みつきでっせ。一味をたっぷりかけて、げそ天までつけたりして。
 ちなみに、この写真に載ってる「一寸亭」と「いろは」という二大系統のある「肉蕎麦」。「一寸亭」の方が甘味が少なく、だしが利いた汁。「いろは」の方が甘味が強く、醤油の色も強い。其々好みによって、選ぶわけだ。ちなみに、私は「一寸亭」派。しかも、それぞれ「のれんわけ」した店があり、その店独自の味があるんで、「肉蕎麦食い歩き」ってのも楽しい。

 ああああああ、食いたい。口の周りを脂まみれにして食いたい。

 ただ、本当の元祖はこの二大系統ではない・・・・。もう、そのそば屋はないんですけどねぇ。

 
 で、最近増えたのが、この二種のハイブリッド「冷たい鳥中華」

 ・・・・・まぁ、冷たいラーメンで具が親鳥なだけですけどね。これはこれで旨し!!!

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再開「山形春の味覚」

 いやーー、あっという間にお盆。

 仕事は落ち着く時期なのに、プライベートが異常に忙しい。ちと、地元のイベントごとの関係でして。サッカーを見る時間や本を読む時間、なかなか取れずにいるのですってのは・・・言い訳。最近、色んな事柄にリンクして興味が湧いてくるというか、そういう方向に、意識がいっていないだけなのだろうな。退化の予兆ですワイ。

 で、「冬の味覚」で止まってしまった「世迷い人」。weedさんとFumingさんのコメントに促され、再開。

 折角、季節モノが続いてたんで、「春の味覚」からかな。もう、お盆だけど。

 私は、「山形の春は山菜で始まる」と思ってます。内陸なので、どうしても山のものになってしまう。

 ふきのとうにはじまり、ワラビ、タラノメ、コゴミ、ゼンマイ、アイコ、タケノコ・・・・。ワラビが最もポピュラーでして、煮物やら御浸しやら浅漬けに、粘りのあって独特の歯ざわりと風味。私が一番好きな食べ方は、「汁」なんですなぁ。ワラビと、山菜のなかで最も「愛い奴」タケノコと、ニシンの干物「身欠けニシン」を柔らかくもどしたもの、厚揚げを加えた、味噌仕立ての「汁」。ニシンの癖と、山菜の癖が、厚揚げの油分でコーティングされ、味噌でまろやかに・・・・・・染みるのです。あとは、タケノコ、糸こんにゃく、牛肉を一緒にした煮物とか。これは、旨いのなんの。白飯、何杯でもいけます。
コゴミはおひたしで、そのシャキッとした歯ごたえの中にある「粘り」と「青臭さ」を満喫。タラノメはもちろん・・・・天婦羅ですわ~。
 
 珍しいというか、知られていないというか(最近知られてきてるかなぁ)、山形で山菜の天婦羅といえば、必ずでてくるのが「こしあぶら」。これ、要は「木の若芽」なんですわ。んータラノメとにたようなものかな。でも、タラノメよりも「葉っぱ」感が強い。もともと、「一刀彫」なんかに使われる木なんですなこれが。
 タラノメのような「ぽくぽく」感はないものの、風味の良さはタラノメ以上。苦味というかなんというか、そのアクが天婦羅にすることで「風味」に昇華するんだな。しかも、天婦羅にしても「チャキ」っとした歯ごたえも最高。これって、都会でも食えるのかな?とりたてでないと、旨くないとおもうな。

 でも、自分じゃ一切「山菜とり」の為に、山に分け入ることないんてなかったりする。ただ、ひたすら貰って食べてますわい。本当、贅沢!!

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山形冬の味覚

 正月はイカがお過ごしでしたでしょうか?あ、もう2月ですね。そうですね。しかも2月も終わりです。冬というより、暦の上では春です。

 前に「山形の秋の味覚」ってやったので、今回は「冬の味覚」ですな。

海側であれば「寒鱈汁」。味噌じたての鱈汁。これに、大根やら白菜やら入るのですが、「野菜なし」が旨いとおもいますわ。あとは、鱈のこぶ締めも旨い。この節は、海側の地方は寒鱈猛プッシュなんです。内陸部なんかの宿泊施設でも「寒鱈祭り」ってのは多い。

・・・・でもね、私にとって冬の味覚といえば、これ。「納豆汁」。

 味噌に刻み納豆を混ぜてつくった味噌汁ですわ。肉ッ気、魚ッ気まったくナッシング。具といえば、大根・人参・蒟蒻・葱・・忘れちゃいけない「芋がら(里芋の茎を干したもの)」。作った日には、家中納豆スメル充満。関西系の方には地獄のような食い物。

 これがね、飲むと実に「あったまる」のですよ。味噌と納豆はいいコンビ。ホカホカの焚きたて白飯に、納豆汁。冬場は、これが楽しみなのだ。飲もうとすると「むおっ」と湯気で何倍にも膨れ上がる納豆のかほり。口に入れると、納豆のネバリと、臭みとand旨みと、僅かにのこるツブツブ感。これを飲み込んだときの、胸の熱さ。学生時代、正月に帰省するたび、其の香りと胸の熱さに、「帰ってきたんだナァ」という想いが染み入ったものです。

 

 正月は餅を食うものですが、山形で餅といえば、これまた「納豆餅」なのです。「納豆餅」は季節に関係なく食いますな。刻み葱と柚子を加えて、生醤油でコネコネした納豆につきたて餅を投入するわけですよ。これが、実に旨い。餅が出るのに、納豆餅がないことは考えられないのですよ。人によっては、これで「一升餅」を平らげる。しかも、締めでラーメン完食。女性でもこのミッションをやり遂げる方が多数存在します。まぁ、ここは季節と関係ないですね。兎に角、納豆好きな地域であることは確かです。

 

 これも忘れてならい、「玉蒟蒻」。あ、これも、秋あたりから食うかな。でも、冬場が一番旨い。

 

 知ってる方もいるかもしれないが、山形はコンニャク消費量日本一。非常に地味な日本一であります。

 

 で、蒟蒻の食い方で、山形独特なのが「玉蒟蒻」なのです。直径3センチ強の玉状のコンニャク。これをですね、醤油にスルメ(できれば皮)を入れた煮汁で、煮込むのです。で、じっくり味の染みた「玉蒟蒻」を串に4~5個刺して、練りカラシを縫って出来上がり。

 

 たいして、美味しそうでないでしょう?たいして、美味しくはないのです!でも、スキー場なんかの寒い中で、立ったままハフハフ食うのがいいのですよ。

 外で玉蒟蒻を買う時の注意。売れまくってそうな所は避けること。煮詰まってよーく味の染みたものを得ることこそが最大のポイント。売れまくってる店は、味を染みこませる時間なんてないし。店によって、味なんざ大差なかったりするので、染みこみ度合いが重要なんだな。鍋の中の玉蒟蒻の色が、醤油に近い茶色になってるのがいいねぇ。練りカラシはたっぷりとドウゾ。

  

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明けましておめでとうございます。

 誠に遅まきながら、「明けましておめでとう御座います。今年も何卒お付き合いの程を。」

 こちらは約1ヶ月ぶりの更新です。サボりすぎ。

 いや、大晦日から実家へ、その後妻の実家へ、親戚への顔出し、等々・・・。けっこう年末年始は忙しいのねぇ。ようやく落ち着いたっす。

 ネット環境無かったので、じっくり読書でもと思ったものの、案の定「酒盛り」ですよ。いや、酒は嫌いな方でないので、ちょっと飲んでしまうのだな。酒飲んで、寝て、おきて温泉に行き、帰ってきて子供と遊び、寝る。これを実家および、妻実家にて繰り返し。いや、これが忙しくてねー。そんなこんなで、サッカー天皇杯もチラ見で終わってしまった。

 えー結局「文明論の概略」は未だ読み終わらず。結構読みやすいとかいいながら、読み終わってない。まぁ、何れ読み終わるかな。人間、安きに流れるモンですナァ・・・。

 あぁ、相変わらず意志薄弱な私であります。年初からこれでは、先が思いやられますな。

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「文明論之概略」に挑む。

 「文明論之概略」福沢諭吉著。実はスポナビで、オシム監督の「アンビバレントなポリバレント」って言葉についてエントリーした時、ペレファンさんから教えてもらった本である。

 実は、「文明論之概略を読む:丸山真男」を先に図書館から借りたのだが、その序章に「必ず原文を読んでくれ!!!」的なことが書いてあったので、原文を読んでみようと思い発った。生憎、其の図書館には、「文明論之概略」はなかったので、Bookoffで手に入れてきたのが先月。

 最近になって、ちょっとづつ読み進めている。大学受験の際、古文は得点源だった筈なのに、なかなか読み進めない。が、多少の意味が通じなくとも、読み進めることにする。読んでいると慣れてくるものだし、この本、けっこう言い回しがリズミカルで、テンポがいい。そんなに、読むのは苦痛でないかもしれん。まぁ、一気に読むほど、集中はできんけど。

 読んだところから、自分なりの感想をUPしていこうかなと思ったのだが・・・。馬鹿さ加減がばれてしまうので、ひっそりとやろう。原文を読んで感想をメモし、後日、「文明論之概略を読む:丸山真男」を読んでの感想と照らし合わせてみたい。

 ちょっと、書いてて、できるかどうか不安になってきた。まず原文を通読することだな。

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最近の酒の好み

「迷い人」の方で、出汁の話で盛り上がってた時のこと。

ちっと、思ったのが、自分の酒の好み。

  私は、酒は強くないのだが、ボチボチ好きであります。最近は日本酒なんだな、好きなのが。

それも、地元のカップ酒程度の物が非常に旨く感じる。大吟醸とか旨いのかもしれないけど、高いのに飲み口がいいので飲みすぎちゃってコスト高。しかも、なんかこう独特の臭いとか、味が、食い物と合わなくてねぇ、いや、いい香りではあるんだけどさ。いや、普通の日本酒も味的にはかなり「エグミ」はあるんだけど、食い物のジャマにはならんのです。

食事と共にやる時には、熱燗が主。若い時分は、熱燗なんて絶対飲まなかったけど、焼き魚・煮魚・刺身・塩から・酢の物なんかとは最高に合うんです。魚系の生臭さや、酢の酸味と非常によく合う。いや、本当に感動。熱燗ってところが、あまり賛同はもらえない所ではありますが、旨いもんは旨い。寿司屋でチビチビ飲むのがいいなぁ。

 食事以外のときは、常温でやります。このときの「アテ」に一番旨いと思うのが「スルメ」。これがいい。炙ったスルメを口に入れ、かみ締めながら、酒を含む。こうぅれがね・・・・口の中で良質の出汁がにじみ出てくる感じでござんして。だらーり、だらりと飲むには最高なんだな。

 好みの問題もあるんで、絶対旨いとは言い切れないけど、今はこういうのみ方が好きだな。だからと言って、他の酒類が嫌いなわけではない。ただ、未だにウイスキーの旨さが身にしみてこないんだよな。

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ぽあんかれ予想~神に仕える神官達

 実は私のサッカーブログ「迷い人」でのコメントのやりとりにおいて、数学の話にちょっと触れられた際、出てきた話である。

「100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~  」10/22のNHK特集。

 この番組、私的にかなり面白かったので、備忘録的に書きとめておく。

100年間数学者たちが証明できなかった「ポアンカレ予想」。これを解いてしまったのが、ロシアの数学者「グレゴリ・ペレリマン」である。しかし、彼は、数学界で最も権威ある「フィールズ賞」を辞退し、失踪してしまう。

 で、問題の「ポアンカレ予想」の内容であるが、「宇宙の形を予想するもの」であるらしい。番組によれば、「長いロープをつけたロケットが宇宙をぐるりと回って地球に戻ってきたとして、其のロープの両端を引っ張ってロープを全て回収できれば、宇宙の形は概ね球体と言える。」「逆に引っかかって回収できなかったとするならば、例えば真ん中に穴の開いたドーナツのような形かもしれない。」というような話。これが提唱されたのが1904年のこと。

 そんなことを考えて、なんになるのかという話はさておき(得てしてこういう概念から一般的に応用できる技術が発達するのだとは思うのだが)、この「ポアンカレ予想」をしたアンリ・ポアンカレさん、私はもちろん知らなかった。なんせ、数学は大の苦手。

 この方は、ニュートンを起源とする「微分幾何学」(所謂細かく分解していく「硬い数学」)とは全く異なる考え方である「位相幾何学」トポロジーといわれる概念の発見者である。このトポロジーという概念は、なんとも面白く、方程式がない?そうで、非常に大雑把。微分幾何学と相対的に「やわらかい数学」とも言われる。全ての図形を、穴の数により分類してしまうのだそうだ。

 例えば、スプーンとコーヒー皿は同じ形。なぜなら、穴がない。丸めちゃえば、両方とも球体と認識できる。ドーナッツとコーヒーカップは同じ形。なぜなら穴は一つ。コーヒーカップの貫通した穴は、取手のところだけでしょう?だから、コーヒーカップも単純化すればドーナッツと同じ形。といった具合。

 この、トポロジーから生まれた「ポアンカレ予想」、実はポアンカレ自身も証明できなかった。予想が生まれてから100年余り、多くの数学者たちの人生を狂わせてきたそうだ。ポアンカレは、自身の予想を評してこういったそうである。「この問題は、我々を遥か遠くの世界に連れて行くだろう。」まさに、この問題によって、現実世界から遥かに離れた世界へと連れ去られるものが数多くいたのである。

 番組中で、ある数学者は、数学についてこう言っていた。「数学者は、現実の世界と数学の世界を行き来している。数学の世界には永遠の真理があり、それを理解する者だけに『完璧な世界』を見せる。数学者は、それに取り付かれるのだ。」たとえどんな宗教家であっても、世の真理には到達できないであろう。信じる、信じないの是非はともかく、神の実在は証明できないからだ。しかし、数学に限らずであろうが、自然科学の分野において、証明されたことは、世のほんの一部分のことであるとはいえ、ぶれる事は無い『真理』である。そう、絶対基準=神の一旦に触れたごとき想いが生じるのであろうと、私は思う。そこに埋没してしまうことは、傍から見れば不幸であるかもしれないが、当人は幸せであるのかもしれない。いや、幸せであると見るのは早計か。其の行為が必ずしも証明に繋がる保証など何処にもないのだから。

 まぁ、脇に逸れたが、こういうところに嵌りまくった人が続出したのだろう。数学のことなどよく解らないけど、なんか、シンパシーを感じる。

 一歩1968年生まれのペレリマン。1982年の数学オリンピックで全問正解の金メダル獲得。問題を解くスピードが異常に速く、其の解法がとても短くて完璧。豊かな想像力がシンプル且つ美しい解法を生み出していたと、当時の恩師は評する。数学者が「死の問題」とする難問でさえ難なく解いてしまったそうだ。しかし、この時点で、彼は「ポアンカレ予想」にも「トポロジー」にもなんの興味ももっていなかった。ただ、「物理学」については、「物理学オリンピック」に出場しても可笑しくないほどの、高度な能力を有していたそうである。これが後々、「ポアンカレ予想」の証明に関し、大きなキーとなる。

 そんな中、60年代中ごろから、トポロジーはアメリカで「数学の王者」と呼ばれるようになり、微分幾何学は時代遅れの数学と言われるようになった。トポロジーは、分子生物学、デザイン、経済学にも応用され、其々の分野の発展に寄与した。

 そんな時代、トポロジーの天才と呼ばれた、アメリカの数学者スメールが、「ポアンカレ予想」の証明において新しい発想を打ち出した。いままで、証明の最大の問題とされてきたのが、「ロープを回収しようとする際、絡み合ってしまい回収できなくなる」ことの解決方法であった。これを、4次元・5次元の世界を想定しそこでロープの絡み合いの問題を解決した後、低次元に推移させ、現実の3次元のなかでの解決を試みたのだ。つまり、二次元=地面の上でぶつかり合うジェットコースターの線路軌跡は、三次元の高さが加わった世界ではぶつかり合わない。というようなことを考えたらしい。確かに、高次元ではロープは絡まないことは証明できた(ちなみに、この論文はフィールズ賞を受賞している)。だが、三次元では証明できなかったのである。

 その後、‘マジシャン’と呼ばれたアメリカのトボロジスト、ウィリアム・サーストンが、画期的なアプローチを発見する。

 ロープの絡みを解決する方法をやめたのだ。

 「ロープを回収できなかった場合、球体以外のどんな形がありうるのか?」ここから解法を見出そうとしたのである。彼はトポロジーを用い、宇宙の取りうる形を全て分類しようと試みた。目に見えるものは、穴の数で分類できるが、目に見えないものはどうやって分類するのか?この問題も乗り越え(どうやったかの説明はなかったし、もしあったとしても理解はできなかった)、ついに有る結論に達する。

 「宇宙はどんな形であろうとも、必ず最大で八つの異なる断片から成り立つ」という「サーストンの幾何化予想」の誕生である。1982年のことであった。

 万華鏡は、様々なパターンの形を見せてくれるが、元はといえばいくつかのビーズが組み合わさってできる形である。つまり、宇宙は8種類のビーズでできた万華鏡のような物であるということだ。

 丸とその他7つの「丸で無い形」。この「丸で無い形」の理解は相当に難しいそうである。

 まぁ、宇宙の中に一つでも丸くない形が含まれていれば、ロープは回収できないことになる。つまりは、幾何化予想が証明されれば、「ポアンカレ予想」は証明されるのである。・・・頭痛くなってきた。

 ロープの回収の証明から、8つの形で分類できることの証明へと変わったんである。

 しかし、サーストンは自分で証明はできなかった。アイデアが涸れてしまったと本人は評している。

 ここで、「ポアンカレ予想」の証明は一旦膠着状態になる。

 その後、ソビエト崩壊により、両国間での数学者の交流が活発となり、1992年、ペレリマンがアメリカにわたることとなる。26歳であった。

 この時、ペレリマンの専門は微分幾何学。そう、アメリカにおいて時代遅れとされた数学である。

 この時期のペレリマンに関する面白いエピソードがある。彼の論文が、あまりに簡潔だった為、担当教授が「もっと言葉を足して、丁寧に書いた方がいい」と指導したところ、ペレリマンは激しく反発したそうである。そこで、この担当教授は「アマデウス」のこのエピソードを思い出したそうである。・・・モーツアルトの曲を聴いた国王が、彼に言った「素晴らしい音楽だが、音符が足りない。」すると、モーツアルトは「では、どの音符が足りないのか教えていただきたい」と噛み付いた。

 こんなペレリマンが「ポアンカレ予想」について興味を持った切っ掛けが、ハミルトンのリッチ・フロー方程式という物理学の方程式を見た為だという。彼は、このリッチフローを用いることで「幾何化予想」を証明できると考えたのか。彼は、ロシアに帰り、孤独の中で研究に取組むこととなる。

 7年後の2002年。インターネットに「ポアンカレ予想」の証明がでているとの話がでる。しかし、当初誰も信じなかった。しかし、2003年、インターネットの論文を書いた者とコンタクトとり、説明を求めることとなる。

 その会場には、トポロジーの専門家たちが大勢集まった。その前に現れたのは、ペレリマンであった。

 ペレリマンは、トポロジーを利用せず、時代遅れと評される微分幾何学と物理学を駆使し「幾何化予想」を証明し、「ポアンカレ予想」を証明して見せたのだ。

 其の時の様子を、あるトポロジストはこう語る。「まさしく、トポロジストにとっては悪夢でした。ポアンカレ予想を解かれた事に落胆し、それがトポロジーによってなされたのではなく、自分たちが時代遅れと見做していた微分幾何学と、まったく関連性を認知されてなかった物理学を用いてなされたことに落胆し、其の解説が全く理解できないことに落胆したのです。」

 

 2002年~2003年にかけて、ペレリマンは3つの論文を発表。これが4年かけて検証され、正しいとされた。

 

 100年の難問「ポアンカレ予想」は証明されたのである。この3つの論文がフィールズ賞を受賞したが、ペレリマンはこれを辞退。人々の前から姿を消した。

 

 ペレリマンの高校時代の恩師はこう語る。「ペレリマンは孤独に絶えたのではないか。日常から真っ二つに引き裂かれてしまった。かれは、孤独に耐え、ポアンカレの試練を潜り抜ることができた。しかし失ってしまったものがあるのだ。」と。果たしてそうなのか。かれにとっては「ポアンカレ予想」に没頭している時間は、ある意味至福の時ではなかったのだろうか。

 

 あるトポロジストは言う。「登山家は山で命を落とすことをいとわない。数学者も同じ。命はいらない。一度でもその喜びを味わってしまうと、忘れることはできないのだ。」

 

 ペレリマンは、新しい興味ができたと、近しい人間にもらしたという。彼は、まだ至福の時を続けているのだろうか。

・・・・・・世紀の難問といわれる問題は、ポアンカレ予想のほかにあと3問残っているという。

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