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2008年2月

山形冬の味覚

 正月はイカがお過ごしでしたでしょうか?あ、もう2月ですね。そうですね。しかも2月も終わりです。冬というより、暦の上では春です。

 前に「山形の秋の味覚」ってやったので、今回は「冬の味覚」ですな。

海側であれば「寒鱈汁」。味噌じたての鱈汁。これに、大根やら白菜やら入るのですが、「野菜なし」が旨いとおもいますわ。あとは、鱈のこぶ締めも旨い。この節は、海側の地方は寒鱈猛プッシュなんです。内陸部なんかの宿泊施設でも「寒鱈祭り」ってのは多い。

・・・・でもね、私にとって冬の味覚といえば、これ。「納豆汁」。

 味噌に刻み納豆を混ぜてつくった味噌汁ですわ。肉ッ気、魚ッ気まったくナッシング。具といえば、大根・人参・蒟蒻・葱・・忘れちゃいけない「芋がら(里芋の茎を干したもの)」。作った日には、家中納豆スメル充満。関西系の方には地獄のような食い物。

 これがね、飲むと実に「あったまる」のですよ。味噌と納豆はいいコンビ。ホカホカの焚きたて白飯に、納豆汁。冬場は、これが楽しみなのだ。飲もうとすると「むおっ」と湯気で何倍にも膨れ上がる納豆のかほり。口に入れると、納豆のネバリと、臭みとand旨みと、僅かにのこるツブツブ感。これを飲み込んだときの、胸の熱さ。学生時代、正月に帰省するたび、其の香りと胸の熱さに、「帰ってきたんだナァ」という想いが染み入ったものです。

 

 正月は餅を食うものですが、山形で餅といえば、これまた「納豆餅」なのです。「納豆餅」は季節に関係なく食いますな。刻み葱と柚子を加えて、生醤油でコネコネした納豆につきたて餅を投入するわけですよ。これが、実に旨い。餅が出るのに、納豆餅がないことは考えられないのですよ。人によっては、これで「一升餅」を平らげる。しかも、締めでラーメン完食。女性でもこのミッションをやり遂げる方が多数存在します。まぁ、ここは季節と関係ないですね。兎に角、納豆好きな地域であることは確かです。

 

 これも忘れてならい、「玉蒟蒻」。あ、これも、秋あたりから食うかな。でも、冬場が一番旨い。

 

 知ってる方もいるかもしれないが、山形はコンニャク消費量日本一。非常に地味な日本一であります。

 

 で、蒟蒻の食い方で、山形独特なのが「玉蒟蒻」なのです。直径3センチ強の玉状のコンニャク。これをですね、醤油にスルメ(できれば皮)を入れた煮汁で、煮込むのです。で、じっくり味の染みた「玉蒟蒻」を串に4~5個刺して、練りカラシを縫って出来上がり。

 

 たいして、美味しそうでないでしょう?たいして、美味しくはないのです!でも、スキー場なんかの寒い中で、立ったままハフハフ食うのがいいのですよ。

 外で玉蒟蒻を買う時の注意。売れまくってそうな所は避けること。煮詰まってよーく味の染みたものを得ることこそが最大のポイント。売れまくってる店は、味を染みこませる時間なんてないし。店によって、味なんざ大差なかったりするので、染みこみ度合いが重要なんだな。鍋の中の玉蒟蒻の色が、醤油に近い茶色になってるのがいいねぇ。練りカラシはたっぷりとドウゾ。

  

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